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反射望遠鏡の弱点 [反射望遠鏡]

双眼装置とは何かと相性のいい反射望遠鏡ですが、一つだけ弱点というか、不便な点があります。

寒い季節に反射望遠鏡を暖かい部屋から出すと、筒の中に気流が起きて像が乱れるのです。

機材と外気との温度差が原因なのですが、一番熱を溜め込んでいる反射鏡が筒の下にあるものですから、そこからカゲロウのように暖められた空気がうえに立ち昇っていきます。

この空気の動きがある間は像が安定しません。

ですから、寒いときは望遠鏡を外に出して放置し、反射鏡など機材が外気の温度になじむのを待つことになります。

ニュートン式反射望遠鏡なら数十分で気流が収まることが多いのですが、マクストフニュートンは少し厄介です。

筒先が開放されて空気が逃げることのできるニュートン式と違い、メニスカスレンズのあるマクストフニュートンは空気が筒から逃げることができず対流が起こってしまうのです。

対策はパソコンと同じで強制冷却ファンです。

MN-61の送風ファン。

10-1.jpg

ALTER-8Nのファン。

10-2.jpg

このような冷却ファンを筒の底につけて、強制的に反射鏡を冷やし、筒の中のあったまった空気も筒から追い出します。

同じマクストフでも筒の底から覗くカセグレン方式ではこんなことはできません。

このような送風ファンを付けられるのもマクストフニュートンの大きいメリットだと思います。


Celestron(セレストロン) S11720 Sky Watcher(スカイウォッチャー) 10-Inch Dobsonian 天体望遠鏡

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双眼装置と相性のいい反射望遠鏡 [反射望遠鏡]

両目で星空を楽しめる双眼装置ですが、装着する望遠鏡としては反射望遠鏡が相性がいいと思います。

反射望遠鏡というのは、レンズの代わりにアルミメッキをした反射鏡で天体の光を集める形式の望遠鏡です。

あのニュートンが初めて作ったので、ニュートン式反射望遠鏡とも言います。

なぜ相性がいいかというと、反射望遠鏡は覗き口が筒の横にあるため覗きやすいからです。

レンズを用いた一般的な形式の望遠鏡(「屈折望遠鏡」といいます。)だと、筒の一番手前に双眼装置を付けることになります。

長い筒の屈折望遠鏡に双眼装置をつけて真上近くに向けると、双眼装置側が地面に近くなってしゃがんだり、寝転んだりしないと望遠鏡を覗きこめなくなります。

6-1.jpg

筒の横から覗く反射望遠鏡だと、筒をどちらに向けても楽な姿勢で観望することができます。

6-2.jpg

もちろん屈折望遠鏡を真上の方に向けても覗きやすくするダイアゴナル・プリズムというものもあります。

屈折望遠鏡の光を直角に曲げる装置です。

6-4.jpg

ですが、双眼装置だけでもいくつものプリズムを用いていますので、さらにプリズムを増やすことによる像への影響を避けたいところです。

反射望遠鏡、屈折望遠鏡のほかに、カセグレイン式、シュミットカセグレン式などさまざまな形式の望遠鏡がありますが、シンプル イズ ベスト、構造が簡単な反射望遠鏡が覗きやすさもあって双眼装置には最も相性が良いのでは思っています。


Celestron(セレストロン) S11720 Sky Watcher(スカイウォッチャー) 10-Inch Dobsonian 天体望遠鏡

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